|
'15/6/5 |
|
|
発音で決まる英語の序数 目次 |
|
|
吉見 吉昭 |
|
ある学会の研究発表会の論文集の表紙に 31th Conference と書いてあったり,商店の看板に 2th Anniversary と書いてあったりするのを見たことがあります。これらを書いた人でも,野球の1塁は ワンス・ベース (1th base) ではなくファースト・ベース (1st base) であり,2塁はトゥース・ベース (2th base) ではなくセカンド・ベース (2nd base) であることを知っているはずです。要は,発音を無視して機械的に英語の序数には th がつくと思い込んだことによる間違いでしょう。実際に声には出さなくても,発音を意識して文章を読むのは,英語でも日本語でも変らないはずです。
ネットで「英語 序数 一覧」から検索すると,「1から1000までの表記と読み方一覧」が見つかりますが,発音に注意すると,ルールは次のように簡単にまとめられると思います。
- 桁数にかかわらず,下二桁が 11 (eleven), 12 (twelve), 13 (thirteen) 以外の数で,下一桁の 1, 2, 3 を one, two, three と発音する数の序数はそれぞれ1st (first), 2nd (second), 3rd (third)
となる。(上記の例では31st Conference, 2nd Anniversary)
- 桁数にかかわらず,下二桁が 11 (eleven), 12 (twelve), 13 (thirteen) の数と,下一桁が 4~9, 0 の数の序数には th がつく。すなわち 11th (eleventh), 12th (twelfth), 13th (thirteenth), 4th (fourth), 10th (tenth) など。(twelfth の場合はスペルが ve から f に変化する。)
- th をつける場合,上記の twelfth のほか fifth, eighth, ninth, twentieth~ninetieth でもスペルが変わる。